侍魂に何を思う。

ラストサムライをみた。

わたしは解夏を希望していたので、
不本意な結果だったのであるが。

そもそも、侍を語るからして、
硬く、硬く、重い
その上、トムクルーズときたものだ。

しかし、
わたしはエンディングの際も
泣いていたのである。

なぜ涙がでたのか。

一つ、
これは俗に言う、悲しい涙であると思われる。

そう、
武士道の時代は「戦」が当たり前の世界なのだ。

そんなことはわかっているのだが、
人の命を絶つことを平気顔でしている人間をみて、
とても悲しかったのである。

そこに恐怖はないのか。

一つ、
「戦」スタイルの不毛さに理解を超えたのである。

正面堂々と「戦」に挑むのである。
お互いがである。

誰一人、打つことなく倒れるものいるだろう。
四方八方から攻められることもあるだろう。

戦術の読みには一目をおいたけれども。

自由を、
権利を、
主張を、

消滅を、
屈託を、

そこに何が生まれるのか。

わたしは「戦」の場面があまり好きではない。

その中で、わたしは勝元をおもしろいと思った。

とても正直な人と感じたからだ。
サムライは時としてみな、自分の正直なのだろう。

はたまた、頑固。
いや、頑固とはまた違う。か・・・？
今で言う所の適応性、柔軟性に欠けるのか。

勝元には生きてほしかった。

死しては何を生まれない。

まげと刀なくしても、自分が変わることはないであろう。

そんなことで、あなた達は何か無くしてしまうのか。

形ではない。

大事なことは真に思う心構えであろう。